散髪

  • 髪を切った。俺ではない。息子である。年配の人は「頭を刈る」なんていうようである。このまるでうっそうと生い茂った芝を刈るかのごとき表現。この人にとって髪の毛は自己表現のものではなく、あくまで邪魔者。髪の毛に未練が出る年齢になってもおそらくこの言い回しは変わらないだろうともうと、なんだか切なくなる。
  • 折衷で、「頭を切る」なんていう表現を使う人もいた。髪を切った次の日に、学校で「お?頭切ったの?」なんて聞くと、「頭は切ってねえよ、頭切ったら血が出るだろ?」なんていう屁理屈をこねる小学生がいたもんだ。
  • ま、そんなことはどうでもいいのだが、息子の髪の毛が伸びてきた。目と耳にかかりそうだし、これから暑い季節になるので、チョット切ってやろうかと思ったのが事の発端。大した道具もないまま、ばたばたする息子を軽く抑えてはさみを入れる。予想以上に深めに入る。しかもはさみはすきバサミではないので、直線的に切れる。次の瞬間場内大爆笑。というわけで

使用前

使用後

  • なかなかのイケメンに仕上がった。髪型の失敗は若いうちにしておいたほうが良い。床屋に行くのも10年早い。でも、息子よ床屋なんて簡単に信用してはならんぞ。というわけで次回は俺と床屋との30年戦争の巻。