かつらのはなし2

  • 昨日も話したがおれは自称カツラ評論家だ。と、同時にCM評論家でもある(もちろん自称だ)。CMの構成や完成度について講評すると、となりからカミさんに「そんなこと言うんだったらCM作る仕事でもすれば?」などと言われてしまったりもする。ただ、評論家のいいところは、その活動が他人の仕事に文句を言う事だけにとどまることだ。逆を言えば自分では何も出来ないから、評論家なのだ。無責任でよい。だから評論家なの。
  • で、カツラ評論家でCM評論家の二束のワラジをはく俺が最近気になるのが「アデランス」のCM。BGMは「さあ行くんだ、その顔を上げて〜♪」なんていうタケカユキヒデの歌う「銀河鉄道999」。さわやかで前向きな感じのBGMにのせて人生の転機を迎えた三人の男性が使用前/使用後の写真を見せながらそれぞれどんな転機なのかを告白する。そんな転機をイメージチェンジでポジティブになんていうアデランス側からのメッセージも感じる。それぞれの三人の転機とはこんな感じ(うろ覚えなので確実かどうかは微妙?)。
    • 「独立します!」
      • いいねえ。心機一転だね。もちろん職場では変化に気づかれないね。最初から付けてるんだもん。
    • 「サーフィン始めます!」
      • そうだねえ。やっぱり潮水含ませた髪をきらきらさせながら波に乗ってみたいもんだよね
    • 「プロポーズします!」
      • おいおい!三段オチか?このCMは?プロポーズを受ける女性はその変わり果てた姿にどう思うのか?意気込みを感じるか?それで成功するのか?それとも、その彼女に「わたし、結婚するんだったら髪の毛フサフサのひとがいいわ」なんて言われちゃった?もし「これからは隠し事なく一緒にやっていこう」なんていうプロポーズの言葉だったら彼女どう反応すればいいの?まさか初対面の人にプロポーズしに行く気じゃなかろうか?などとツッコミの気分が噴出する。アデランスがどんな気持ちで作ったのかがわからない。突然フサフサでプロポーズするシチュエーションがどんな効果をもたらすのか教えてくれーー。お願いだ。