さらばブルートレイン

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050220-00000002-san-soci

「さくら」と「あさかぜ」が今月いっぱいで姿を消す。なんだか寂しい。なぜかって、「さくら」に乗った事があるからだ。あれは小学校3年の頃の話。親戚一同で長崎への法事と旅行をかねた大プロジェクト。東京から乗るのはもちろんブルートレイン。憧れの寝台特急。たしか夕方に出発して到着は次の日の午前中。京都あたりで日付をまたぐ。下関でステンレス車に切り替える。食堂車でお食事。寝台車のベッドは、なぜだかあまりに快適で一瞬で朝だったのを覚えている。あれほどの良い目覚めは最近経験しただろうか。部屋の外は通路になっていて窓側には外を眺めるための補助席がある。そこに腰掛けて外を見ていると線路沿いに学ランのお兄ちゃんたち。手を振ったら振りかえしてくれる(どっちが先に手を振ったかは覚えていないが)。こんな世界が時速250㌔で可能か?電車のスピードが上がる共に「旅」は単なる「移動」になり、そのスピードは便利さを与える代わりに何か別のものを奪っていったようにも感じる。と、いう訳でオチなし。