おられる?

  • ちょっと気になる日本語がある。そうタイトルにもある「おられる」という表現。電話などで「○○さんはおられますか?」という表現を使う人は意外と多い。若者だけでなく、熟年のサラリーマンもだ。これがなんとも気持ちが悪い。「おる」は謙譲語「られる」は尊敬語。格を低く扱う謙譲と持ち上げる尊敬語、つまりこの二つをあわせると±0。つまり、「おられますか?」は敬語ではなく普通語と同じで「いますか?」と聞いているようなものだ。「いらっしゃいますか?」と言え!などと「おられる」を使う声を耳にするたびにそんなことが頭をよぎってイライラしている。
  • しかし、あるところでは「いる」を「おる」と言う。そこでは「おる」は普通語だ。普通語に「られる」の尊敬表現をつけて「おられる」。敬語だ。このように考えるとおかしくはない。「おられますか?」なんて表現をした人がいれば、「この人は、出身が・・」とおもって自分に言い聞かせることにしている。
  • だが、だがしかしだ、ここからは推測だ、疑問だ、「いる」が「いらっしゃる」になるのだから「おる」は「おらっしゃる」になるのでは?そうでないとおかしい。つじつまが合わない。筋が通らない。え?もうどうでもいいって?
  • もうひとつ、ひとに物を聞きたいときに「ちょっとお伺いしますが・・」と言うのが適当だと思うが、「ちょっとお聞きしますが・・」という表現は適当か?これも俺にとっては若干耳にさわる表現だ。たぶん丁寧語だろうと思うので問題はないとは思うが。。。。