靴が買えません

  • 「靴が」買えないのか、それとも「靴を」買えないのか?どちらの表現が適当なのかわからないが、とにかく買うことが出来ない。何で出来ないのかといえば、サイズがないのじゃ。残念ながら俺の足のサイズは28.5㌢である。モノによっては29㌢なのじゃ。*1
  • ポピュラーな足のサイズの人、つまりたいていの人は靴を選ぶときにまず、柄を選ぶ。気に入ったものがあったら、「これの○○㌢ありますか」なんて言って、店員にそのサイズを出してもらうのが普通だろう。これを俺がやっていたら日が暮れても靴が買えない。店員に「これの28.5㌢ありますか」と聞く。店員顔色が変わる。バックヤードに走る。探す、または探したフリをする。気まずい顔で帰ってくる。「申し訳ありません、ないみたいです」これのオンパレードだ。
  • 店にとって28.5㌢以上の馬鹿の大足は規格外。置いていたとても回転の悪い不良在庫だ。たとえメーカーが作っていても置かない。売らない。売る気がない。
  • そういうわけで、選んでからサイズを出してもらう方法は愚の骨頂。店に入ったらまず店員に聞く、「28.5㌢はありますか」。これを高校時代にサッカー専門店でやった事がある。そこには100近い種類のスパイクが展示されている。店員にこの言葉を浴びせると、なにやら台帳をせっせとめくりだす。そしてひと言「3つございます」。っておいおい。こんなに種類あるのにたったの三つかよ。実際試してみるとひとつは履けない。ってことは2択?こんなかんじで、この足には靴を選ぶ権利もないのである。
  • あるだけましだ。今日行った店は無かった。確信犯だ。無い店も普通だ。靴を探すために店をハシゴすることもめずらしくはない。はしごをしていると涙が出る。おれは靴を履いてはいけないのかとも思えてくる。不平等だ、差別だ、憲法違反だ。
  • 大きいサイズの店に行けばいいなんていう極論を言う人もいる。それではその店でしか靴が買えないって事じゃないか。近くの店で不自由なく靴を買いたいだけなんじゃ。これはわがままか?新婚旅行で行ったオーストラリアでは、なに不自由なく靴を買うことが出来た。むこうではこのサイズは普通のサイズだからだろうが、日本もこんな感じで靴を買える国になってもらいたいものだ。

*1:靴のサイズ表示は不思議だ。バラつきがある。革靴のときは27.5㌢で入ったこともある、これは極端な例だが…。