激痛走る

真夜中のできごと

じつはもともと月曜日に寝違えていた。木曜日には多少良くなっていたが、まだ痛みは残っていた。そんななかの金曜日未明に激痛は走った。息子が起きたのでかーちゃんの隣に連れて行く。そのついでに飲み物を一口飲んで布団へ。さあ寝ようと四つんばいになったときに古傷を痛めた感触に襲われた。寝違えた首の痛みは元気を取り戻し左の肩まで痛い。とりあえず仰向けになったが激痛は治まらない。寝返りも出来ない。からだからは悪い汗が出ている感じ。
真夜中にアクシデントが起こると、なぜか頭の中はネガティブになる。ふだん健康体なのでチョットでもからだのバランスが崩れると、このまま死んでしまうのではと思ってしまうものである。人間失われたとき、または失われそうなときに初めて普段当然と思っていたことの価値を知ることがある。
寝違えというのは朝起きたら首が痛いものなのだが、起きているときにそれが起こってしまったのが悲劇だった。朝が来るまでは長い。寝たのだか寝なかったのだかという感覚の中何とか朝を迎えた。

朝、仰向けになってうなっている俺を見てかーちゃんが異常に気づく。近所の整形外科を調べてくれる。
まず、起きることが困難。からだを縦に出来ない。やっとの思いで縦に出来たが首が回らない。「まだローンも組んでないのに、首が回らないんだね」と、かーちゃん。この期に及んでうまいこといってんじゃねぇの。手を上げるだけでも痛く、寝ぐせを直すのも困難だった。
病院に向かったが車の揺れでも首に響く。こうなってくるとなんだかおかしくなってくる。ゆれるたびにケラケラ笑っている変なおじさんが車の中にはいた。

病院

病院は9時スタート。9時前に着いたが待合室は満員御礼状態。その平均年齢は推定70歳。ほとんどの方は診察ではなくリハビリだったらしい。いずれにせよ、これから勢いを増す高齢化社会の中で整形外科産業は追い風だと感じずにはいられないシーンであった。こういうことを学校で教えてくれれば、またこういう視点がが高校生のときにあれば、ひょっとしたら俺は医者を目指していたかもしれない。。多分ありえない。
随分待たされ、レントゲンを撮ることになった。ついでなので古傷の左ひざも撮ってもらうことにした。この左ひざ、実は大学生のときにやっていたスイミングのインストラクターの仕事中、「間違った飛び込み」の例をやってモロにプールの床に膝を打ち付けたことがあって、それ以来膝の裏に違和感が残っているというものである。疲れが出ると痛んだりするので長年気になっていた。
結局予想通り首は寝違えで、膝も特に問題ないとの事であった。寝違えは肩こりの延長かと思っていたが、どうやら別物で、肉離れに近いものらしい。

おやすみ

首が回らないのでモチベーションも上がらず、会社は休むことにした。いずれにせよ、死のロードの中で疲労と睡眠不足が溜まっていたので、一日休みたいとは思っていたところだ。明日の土曜日も出勤日だし。首を冷やして安静にしていたのだが、それがどうやらグウタラしているようにしか見えなかった人がいて、風当たりのキツイ一日であった。