おすもうをみよう

今場所感想

今場所を総括するほどしっかり見たわけではないが、最近の中ではよく見たほうだ。とはいっても3〜4日くらいしか見ていない。昔は大相撲ダイジェストでしっかり見て、次の日の取り組みまでチェックしていたものだ。それこそ十両の取り組みまで見ていたものである。
今場所は栃東の優勝ということで非常にうれしい。だらしない大関が多い昨今、この大関だけは横綱の期待をかけていいと日頃から思っている。なにがいいって他の大関にはない頭を持っているからである。前にも書いたと思うが、栃東は数ある力士の中でもトップクラスに聡明な力士であると勝手に評価している。来場所是非綱とりにつないで欲しいものである。

行司のはなし

立行司木村庄之助が今場所で引退だそうだ。行司も定年があって65歳で引退するそうだ。と思ったら式守伊之助も引退だそうだ。なんとこの二人、それぞれ襲名して1場所のみで定年を迎えてしまったらしい。1場所しか出来ないなんて、、というべきなのか襲名ギリギリセーフというべきなのか分からないが、とにかくお疲れ様。15歳で初土俵からかれこれ50年、行司一筋だったわけだから頭が下がる。とくに式守伊之助親方のほうが印象的で、「のこったのこった」の言い方がなんだか非常に個性的だったのが頭に残っている。おもしろい「のこった」だな、なんて思ったのが中学生のとき。そのときは十両の土俵だったような気がする。若きころの若貴兄弟も十両だったような・・・。それから十五年かかって今場所、テレビでみていて「ああ、この行司も伊之助になったんだ」とおもっていたところだったのよ。
さて、立行司が二人とも揃って引退となる来場所、33代庄之助と35代伊之助はどのようになるのか?いきなり庄之助ということはないという見方から、来場所は庄之助不在ということになるのでは?なんて説明しているサイトもあったが詳細はいかに?
というより、長きに渡る相撲の歴史の中で木村庄之助を襲名できた人は横綱に昇格できた人よりも少ないのは驚き。横綱は同時に複数存在することはめずらしくないが、木村庄之助はどの時代も一人しかいないのじゃ。まさに人間国宝級だな。歩く文化。超下っ端の行司をBS放送とかでみて比べるとその迫力の差は歴然(ビジュアルの差もね)。勤め上げることの美しさを垣間見る。