げつようび
なんとも月曜日。
今週は後半に出張がまっている。極寒の地仙台札幌ツアー。飛行機欠航になったりしないかしら。福岡での経験が頭をよぎる。
そんなことより、今日帰りの電車のなかで袋とじと格闘している人をみた。袋とじ企画のページに到着するとおもむろにミシン目部分を、
「ぺりっ、ぺぺぺりっ」
途中で手を止めて中身をのぞきこむ。そして他のページのマンガを読み始める。袋とじの内容はおおむね分かったからもう興味なし?さすがこれは玄人だね。袋とじの中身なんて所詮大したことが無いことがわかっていらっしゃる。おれは袋とじ見たさにこのマンガかったんじゃないよ〜ってか?たしかにそんなもんにつられたら出版社の思うツボだ。なんて妙に共感していたら、
「ぺりっ、ぺりっ」
ふたたび破こうとする音。ん?中身は見切ったんじゃなかったのか?最初にきいたそれよりなんともぎこちない音。思い切りの良さが感じられない。なんて思っているとまた止まる彼の手。また、他のページを読み始める。
かれは、電車を降りる寸前に同じトライアルをもう一度起こし、結局袋とじは全開せずに去っていった。
さて、かれはの行動趣旨は一体なんだっただろうか、以下かれの深層心理に迫るべくまたしても勝手に一人ブレインストーミング。
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- ミシン目をあけるのが苦手である
- 袋とじとであったのが初めてでどう接してよいのか分からない。
- 実は借りモノで、借りた本人が袋とじをあけてしまうことと良心の呵責で苦しんでいる。
- ふつうに、たのしみはとっておきたい気持ちとすぐ見たい気持ちが葛藤している。
- ミシン目の「ぺりっ、ぺりっ」ていう音で誰かと交信している
- しかもそれが地球の運命を左右する交信内容である
- 袋とじの中身がビックリ箱みたいになっているのかもしれないって、妙にビビっている
そんな電車の中ipodからはアリスの二人の切なくも暑苦しい歌声がひびくのであった。
おしまい。