トラップについてかんがえる

罠ではありません(←たりめーだ)。

さて、今更ながら勝手にワールドカップでもレビューしてみましょうかね。フォーカスは本田のトラップについて。あの場面、決定的な数少ないチャンスだったことは言うまでもありません。そして、それを演出した松井の動きとクロスの精度、それにあわせた本田のポジションどりは絶妙だったことも間違いのない事実です。ただ、あそこでトラップ。よく見ると絶妙なトラップではありません。結果オーライですが、さて、こんな結果オーライな今だからこそ、どうでもいいことを考えてみたい。なぜ彼はあそこでトラップを選んだのか。

たぶんどちらかだと思います。

  1. 落ち着いていた
  2. あわてていた

「1」が通説でしょう。実況解説もそのように言っていたような気がします。勝手な思い込みですが、本来ならあの場面は簡単にダイレクトにインサイドで合わせるのが定石だとおもいます。ただ、そこをあえてしっかり抑えて確実に押し込んだことは評価に値します。かれは左足のほうが得意なのでしょうか?あの方向からきたクロスボールを左足で合わせることは結構むずかしいです。それを回避したことは無いとは思いますが、いずれにしても落ち着いて処理したのであれば、あの場面で冷静な判断のできる選手と評価できます。
対して「2」はどうでしょうか。じつは絶妙なクロスが来た瞬間、頭真っ白になってしまい、なぜかトラップしてしまった。あわてた結果左足ではしっかり抑えられずに跳ねてしまった。でも結果的に右足で押さえることができ、足元にとどめることができたボールをゴールへ押し込むことができました。仮にこのトラップがその右足で押さえられず、ボールがどっかに行ってしまった場合、もしくはシュートがディフェンダーに当たったり、枠を外した場合、「なぜにそこでトラップ?」なんて言われたことでしょう。「急にボールが来たのでQBK)」なんて答えるしかないでしょうかね(笑)。

点を入れた後に彼がそこまで派手に喜ばなかったように見えたのは、「まだ終わっていない」という冷静な心からなのか、それとも「おおお、あぶねぇ。入ってよかった」という安堵の心の現れなのか。そんなことは知る由もありません。

ま、そんなことはどうでもいいとして、いい試合だったと思います。個人的にはこれ以上のことを求めません、下馬評はは4戦全敗だったんですから。