牛丼一筋…

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050523-00000087-mai-bus_all

  • 筋肉マン効果以来追い風だった吉野家も今は逆風。マーケティング環境というものは時に敵にも見方にもなる。まさに生き物だ。
  • リスク対策という面で、吉野家のポスト牛丼に対するカバーの動きは実に迅速であった。しかし残念ながら質が悪い。レトルトを温めて出だしているのが丸見え。マーボー丼にいたっては豆腐をご飯の上に乗っけてその上から麻婆をかけるというもの。食べる気にはならない。
  • 豚丼の投入も遅れた。気になるのは豚丼を注文した際に店員が放つ掛け声「並一丁!*1」。これはもともと牛丼の並を注文しいたときにかける言葉であり、この豚丼が牛丼の代わり・間に合わせ、ということを暗に示しているように感じる。「他国産の牛ではウチの味が出せない」と、かたくなに牛丼再開しないというポリシーをアピールしている割にこの掛け声。徹底さを感じない。
  • そんなポリシーに消費者はどう思っているのか?少なくとも俺は半年後の全額手形より明日の半額現金、といったところか。つまり他国産でも牛丼再開するが吉。味オンチだからかもしれないが、300円そこそこのジャンクフードにそこまでクオリティーは求めていない。
  • 今回一位になったゼンショーの「すき家」。昔は個性的なメニューを出しているチェーンだった。その中でも好きだったのが「レタス牛丼」。ご飯の上に食べやすく細くきったレタスがちりばめられ、その上に肉がのるという一見シンプルなもの。普段の牛丼にシャキシャキの食感が加わる。レタス足しただけなのになんでこんなにアクセントがついた料理になるのかと感動したものだった。しかし、吉野家がおこした牛丼低価格化路線に追随したのを機にメニューから消えてしまった。残念。それ以来行っていない。おうちで牛丼を作ったときには試してみよう。ね、監督!

*1:牛丼以外のメニューを復唱するときは「○○並一丁」と品名の跡にサイズ・数量という流れになる。しかし牛丼のような看板メニューは品名を省略する、これがイキってやつ?