マクドナルド

日本マクドナルドは15日、価格やメニューの一部を22日と29日に改定すると発表した。ハンバーガーとサラダ、飲み物をセットで販売する500円台メニューの大半を30円ずつ値上げし、新メニューも追加する。 4月に導入した低価格「100円メニュー」の影響で客数が増加したものの収益が大幅に低下したため、低価格戦略を見直し収益回復を目指す。 29日から値上げするのは、「ビッグマック」や「ダブルチーズバーガー」などのセットメニュー7種類。500−560円の価格を、530−590円にする。 同時にポテトと飲み物をセットにした「スナックパック」(330円)や、「ベーコンレタストマトバーガー」(250円、セットで560円)を新たに加える。 (共同通信

  • というわけでマクドナルドいまだ迷走中。というのが俺の率直な印象。どんな企てをしているのかは専門家ではないのでよく分からないが、一般消費者の目で言わせてもらえれば、安くしては値上げ、値上げしては値下げ、これを繰り返しているだけ。その根拠は、安くすれば儲からない、高くすれば売れないというもの。手前の事情だけで値段が乱高下、また効率を重視し始めたのか知らないが、ほとんどがオーダーを受けてから作る場面が多い。そのためオーダーからのスピードも低下している。これまた手前の事情。顧客志向のかけらも感じられない。
  • また、いつも感じるのだが値上げの割にはそれに応じて何かが向上されたかが感じられない。価格を下げるときにはサービスの質を下げてはならず、価格を上げるときにはそれなりの付加価値をつけなければならないの素人でも分かる。
  • マクドナルドといえば、早い・安い・それなりに食える。とくに、スピードが命だったはず。最近その路線から外れているように感じる。しかし、いまだに消費者が持っているイメージはスピード。そのスピードの低下は顧客満足度を下げている。スピードに変わる何かがあるのかというと伝わるものはない。
  • いずれにせよ、価格は麻薬といわれるとおり、下げれば一時的に効果が出るが、そのうち客にとってその下がった価格が当然の領域になり、そのうちひずみが出てくる。安売りは需要側・供給側の双方の質を下げる。価格がフラフラしているこの会社からはポリシーもメッセージも感じない。モスバーガーと対照的だ。はたして10年後この会社はどうなっているのか?と自分の立場を棚に上げて考えるのである。