雪の降る町について考える

今年も終わりに近づいてきました。そんな中、ずいぶん書くのをサボりました。そうなんです。結構忙しいんですこの時期。一応言い訳でした。

さて、冬なので、雪の降る町について考えてみます。東京はめったに雪が降らないので、雪が降る町に住む人たちの気持ちは、そんなにわかるもんではないと思います。東京で雪が降ったら電車が止まります。東京もんはすぐに滑って転びます。でも、めったに降らないので、どれだけ積もるか実は結構楽しみです。いつも降っている町の人にとってみれば、イラッとくるでしょう。

そんな東京もんが、雪の降る町(を)に勝手な寸評を入れることにします。



岩崎宏美です。素敵です。この人の歌は大好きです。歌のうまい人は誰だと聞かれたら、この人を挙げます。この曲についていえば、さすが、岩崎宏美らしくきれいにうたっているのではないかなと思います。


オペラ歌手の人です。このジャンルの人が歌うとこんな感じになるんでしょうね。曲的にも「うぉぉぉおおお〜〜〜」っと歌いたくなるメロディーなんですが、残念ながらこの曲は雪の降っている町に本人のさみしさや思い出や切なさを重ねて、次なる希望をささやかに待つような感じなんだと、僭越ながら私は思うわけです。とくに最後の、たとえば一番で言う「あたたかき幸せの・・・」のところで、「ほほえみ〜〜♪」のくだりは、そんな熱唱しちゃいけません。微笑みが爆笑にかわりそうです。


こちらは布施明。悪くはないんですが、ちょっと崩しすぎでしょうか。あと、伴奏が微妙です。そんなサスペンス調なかんじにする必要はない気がしますし、この曲はインストロメンタルで主張する曲でもないと思います。


巨匠美空ひばり。やっぱりひばり節はすごいっすね。とくに中盤の「遠いぃ〜」のあたり、しびれますね。


最後は高英男。オリジナルでございます。なんだか、一番こころ揺さぶられる感じがします。なにかコメントしようと思いますが、言うだけ野暮です。

でもって、結局オリジナルに勝るものはなしという結論に至りました。
この曲は、上にあげた人のみならず、さすがに他にもいろいろな人が歌っているので、聞いてみるとそれぞれに違いがあってなかなかオモシロいです。