入学

4月になりました。五分咲きの桜の下、長男くんは小学校の入学を迎えました。
大変なことがたくさん起こっている中、無事に入学式を迎えることができたことに感謝。わたしも会社を半休して出席させていただきました。

いろいろと自分自身の入学の頃と重ね合わせると感慨もひとしおなのです。

  • 新一年生の総数は四十数名。2クラスです。なんとも少子化です。われらの頃は1クラス30人以上で、3クラスあった気がします。
  • ほとんどの家族が父親も入学式に出席します。うちの父親がわたしの入学式に現れたことの記憶ありません。

なんて考えていると、自分自身の入学式のころを昨日のように思い出すのです。そう、30年前の記憶です。

幼稚園卒園とともに引っ越すことになっていたので、何も知らない街の小学校に入学することになっていました。それに対する不安は別にありませんでした。だってこどもだもの。幼稚園では下の名前で呼ばれていたので、小学校では「○○くん」と名字で呼ばれるのをちょっと楽しみにしていました。幼稚園では女性の先生ばかりだったので、男性の先生でもいいなぁ、などとたのしい小学校ライフに期待をしていたわけです。

いざ、当日を迎えると想定外の現実を目の当たりにします。登場した担任の先生は60寸前の淑女。まさか婆様淑女という選択肢は6さい頭には備えておりませんでした。そして出席をとる淑女、さらに驚愕の事実。

「○○さん…」

さんづけで呼びやがるあのババア!!!淑女。

そしてその後校庭での記念撮影のため教室を出るが、下駄箱に置いてあったはずの靴が無い。靴は下駄箱の上に置いてあったわけですが、泣き虫の少年はべそをかいたまま撮影をすませたわけです。靴はたぶん本人が置き場所を間違えたのでしょう。

このような先の思いやられるセンセーショナルな入学式デビューした少年は、その後ババア淑女による恐怖政治経験豊かな指導のもと、エコひいきと迫害に耐え抜く忍耐力を培う虐げられた実に有意義な2年間を過ごすことになるわけでした。

ただ、今思うと屈辱的な経験は若いうちにしておくべきという観点においてあのババア恩師に感謝してるのです。

そして今週末は次男くんの入園式です。